ゴールデンウィークも終わってしばらく経ちますが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?コロナの影響で、不自由な生活がまだまだ続きそうですね。ストレスのコントロールも大切だと思います。
今回のお便りでは、「自分との対話」という点から考えてみたいと思います。
「自分との対話」などと言うと、違和感を持つ人もいるかもしれませんが、私たちの心の中には意識的・無意識的に、いろんな思いが浮かんでいると思います。一人になると特に。みなさんはどんな言葉が浮かびやすいでしょうか。改めて考えてみるだけでも、意外な発見があるかもしれません。
「こうすべきだ(けどできてないじゃないか)!」
「どうすればいいんだ?」
「このへんはうまくやれてるな。」 ・・・など、人によって様々だと思います。ですが、その中にはマイナスになりやすい(ネガティブな)言葉もあります。例えば「自分はなんで出来ないんだ」
「自分はダメだ」
「ちゃんとやらなきゃ」
「人から変に思われるのでは?」などと、何回も聞いていると力が萎えてしまいますね。
逆に肯定的な言葉を自分にかけることができると、安定した気分でいられたり、やる気を維持できたりします。優れたスポーツ選手や功績を残した人などは自分を支えたり高めたりできるような言葉かけが上手いです。普通の人が諦めてしまいそうな時でも前向きにこなしてしまうような人を時々見かけます。
適度な距離を取る
人は、浮かんでくる言葉を通して現実を認識する部分が大きく、そのために、同じ状況でも嫌だと感じる人もいれば面白いと感じる人もいます。
自分に対してネガティブな言葉かけが多い場合、適度な距離を取ってそれを観察するということが一つの方法です。「これはいつものネガティブ・パターンだな」と認識するだけでも、まずはよしとします。例えば「ちゃんと(完璧に)できていないじゃないか!」といった思いが浮かんでいるとしたら、「今、完璧にしようとしていたな」とじっくり感じとってみます。本当にたいへんなときは、これがでるだけでも違ってきます。
そしてできれば、その言葉を否定するのではなく、対話をしてみることを試してみます。
「そんなに完璧にしないとダメ?」
「完璧にやったら認められると思うのかな」
「気持ちはわかるけど、まずはこれくらいはやってみようか」などです。
少し時間をかけるつもりの方がやりやすいかもしれません。これができると自然に心の中の距離ができます。何かしら「自分は対処している」という実感をもてると、ネガティブな思いの強さは次第に小さくなっていくことが多いです。タイミングが合えば、信頼できる人に話を聴いてもらうというのもいいでしょう。(K.E)