2022年1月25日火曜日

寒冷の中で

 コロナ禍もまだまだ続きそうですね。「感染対策に十分注意しながら」などといったフレーズもよく聞きます。そんな中、正月のテレビ・ニュースで空手の寒稽古が取り上げられているのを見ました。「根性を鍛えようと思って」「今年は受験生なので合格祈願を兼ねて」「去年は泣いちゃったけど、今年は最後まで頑張れた」(6歳の男の子)・・・など、参加の動機や感想は様々ですが、終わった後は皆さん晴れ晴れとした顔をしていました。伝統行事というのはいいものだと素朴に感じます。

それを見ながら、以前知人に聞いた話を思い出しました。極寒の海でダイビングをする方だったのですが、そこでしか見られなし景色もさることながら、身を切るような冷たさに意味があるとのこと。

「体に入って来る冷たさや痛さ、それを感じつつもとらわれないでいると、自分の体の中から温かさが生まれてくる。そこに意識を向けていると、すごく穏やかな気持ちになっていく。自分と周囲との境界がなくなったように感じて、ここが自分の居場所なんだと感じる・・・」。そんな意識になることが度々あるそうです。何度か経験しているうちに極寒の海に潜るのが好きになったということでした。

極限状況の中で、よくそんなことができるものだと驚くと同時に、注意の向け方をコントロールする、瞑想のポイントを聴いてるようで、深く印象に残りました。そう言えば、日本でも滝行などを行う方がいますが、体の熱を通してエネルギーを高めていき、日常とは異なる意識の状態に入るという修業法もあるようです。もちろん、危険もあるので、そういったことを推奨するわけではないのですが、人間の体に秘められた奥深い力はすごいな、と思います。 

日常的にも、例えば冷たいシャワーが自律神経を刺激して、体に良いようです。もっとも、心臓病や循環器疾患のある方は注意が必要ですが。まだ仮設の域を出ないという立場もありますが、適度な範囲でストレス負荷)がかかった方が、その反作用として身体の機能が高められるということはあり得ると思います。


 日本語の「冬」(ふゆ)という言葉ですが、の語源には諸説あります。その中に「増える」(昔の言葉では「増ゆ(ふゆ)」)と関係が深いという話を聞いたことがあります。葉も落ちて冬枯れになった木々も、春になると葉が茂り花が咲くようになります。また、多くの植物は種となって冬を越え、春に新たな草花を繁らせます。昔の人は、寒冷の中で育まれる命の逞しさを感じとっていたのかもしれません。 (K.E)


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